きものマガジン・ひととき
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京友禅が描く『大正アート』
上品で繊細な色使いを想像される方も多いのではないでしょうか?
京友禅の技法で
今回は、百花 初登場の京友禅の魅力と情緒あふれる大正アートをご紹介いたします。
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*・。*゜・。・o゜・。*゜・。・o*゜・。*゜・。・o*゜・。*゜・。・o*゜・。・o*゜世界中で愛される職人技「京友禅」
様々な色と独特なグラデーション、優美で華やかな印象の京友禅は日本だけでなく世界中で人気です。
色使いだけでなく、金銀の刺繍や箔の豪華さもあります。
主に振袖や留袖、訪問着といったフォーマルの着物に用いられることが多いですね。
京友禅の特徴として、隣り合う色と混ざらないように『糸目糊(いとめのり)』と呼ばれる糊をのせて防染しています。
また、同じ友禅染めでも石川県の加賀友禅は写実的な絵柄ですが、京友禅は絵画的なデザインが施されています。
優美な絵柄を描くために京友禅には約23もの作業工程があり、その全てを別々の専門の職人が担っています。
手描き友禅の場合、図案を考える・地色を染める・蒸して地色を定着させる…など細かな工程を経てつくられるため大変な手間がかかっています。
この他にも型紙を用いる「型友禅」や防染の糊を使わずに描くものなどもあります。
日本を代表する美術出版社のコレクション
現代では日常的に使うカラー印刷の技術が発明される前、書物などのカラー印刷は銅版や木版で創られていました。
特に日本では、浮世絵版画の流れをくむ職人たちの木版技術が進み、明治から昭和初期にかけて多色摺木版の書物が多く刊行されたそうです。
明治24年、京都で創業された『芸艸堂(うんそうどう)』は美術出版社として様々な図案が保管されています。
大きな木版蔵があり、その中には 竹久夢二・上野為二・伊藤若冲といった有名な作家の図案や版木もあります。
現在も伝統的な木版画の技術を継承する職人によって木版画の作品の制作もされています。
版画特有のメリハリのある描写やどこか暖かみのある色使いはどこか懐かしさを感じますね。
今でいえば大正ロマンの雰囲気でしょうか。
“令和ロマン”を楽しむ
これまでご紹介した京友禅と木版図案の美を組み合わせた素敵な作品をご紹介いたします。
大正ロマン漂う「大正アート」を現代の着物に取り入れて、ひとつのファッションとして楽しむ…作品にはそんなストーリが込められています。
図案をはじめ、作品を手掛けているのは クリエイト寛の佐津 寛舟(さづ かんしゅう)氏。
長く呉服業に従事して、各地の染織技法の研究に携わった経験を活かして活動されています。
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