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キモノノキホン・訪問着

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  • 2021/03/02

    入学式や卒業式など「おめでたい行事で着物を…」となると、訪問着が浮かんでくるのではないでしょうか?

    【フォーマルの着物】は種類もさまざまで、見分けが付かなかったり難しく感じたりしますよね。
    ここではそんな方のために『訪問着』の特徴や魅力についてお伝えしていこうと思います。

    『お洒落』&『良いお席』でバッチリ!訪問着のキホン

    訪問着はフォーマルの着物の中でも『お洒落着の要素』を持った準礼装の着物です。

     

     

    格の高いものから、黒留袖 ⇒ 色留袖 ⇒ 訪問着 となります。


    ◆訪問着の特徴として…


    黒留袖・色留袖の場合 ⇒ 裾だけに模様

    訪問着の場合 ⇒ 裾 + “肩や胸元” に模様があります。


     
     
     
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    着物の形に仮縫いして【着物全体をひとつの画面】のように見立てて柄を描く「絵羽模様」を訪問着にも用いています!
    振袖や留袖と同じように、訪問着も“縫い目にまたがって”模様を描き、染めていくためとても手間のかかるものです。


    ◆訪問着に用いる生地もさまざま!

     

    〇ちりめん・綸子
    〇絽・紗
    〇紬  など…

    豊富にあるので、訪問着だけでも『季節に合わせたコーディネート』が可能です♪

    かつては「訪問“服”」と呼ばれていた?? ~訪問着の歴史~

    訪問着の歴史をたどると… な、なんと!大正時代にまで遡ります。

    明治時代までの『訪問着に代わる装い』というものは 

    ⇒ 小紋のような《(カジュアルの)総柄の着物に“紋”を入れて》 着ていました。

    とっこのきものdeあそぼ☆

     

    では、今のような訪問着はどのようにして生まれたのでしょうか…??


    明治時代に入ると、当時の日本では『西洋化』が進み…
    小袖や袴であった服装も『西洋服』へ変わり、建物や生活様式も西洋の文化が取り入れられるようになりました。

     

     

    この頃から女性は【ドレス】を身にまとうようになり、【ビジティングドレス】という名で社交の場の装いとされていたのです。

    大正時代になると『古くからの“日本の文化”を大切にしよう!』というムーブメントが起こります。

    ここで【ビジティングドレスに匹敵する着物】を作り出したことが訪問着の始まりです。
    現在の伊勢丹三越が新作として発表したと言われています。

     

     


    かつては訪問着という名称ではなく「訪問“服”」と名付けられ、公式の社交着とされていました。
    訪問用の社交着であったことから 《三つ紋》を入れていましたが、現在では省略されて 《一つ紋》もしくは《紋を入れずに》着用されています。



    お洒落に着こなす ~訪問着の楽しみ方~

    訪問着は未婚・既婚を問わずに着用ができますので、色柄やコーディネートでさまざまなシーンに着ることができます!


    ◆シーン別の訪問着オススメ◇

     

    *親族の結婚式 ・・・ かっちりとした『格式のある柄』

    *友人・同僚の結婚式 ・・・ 少し『洒落感のある柄』 がオススメです。

    和歌山の着付け教室・着付けサロン~yoshiko~l

    結婚式のときには【ご年齢に応じた】地色の訪問着をえらばれると素敵です!!
    若い方は『華やかな色の系統』、ご年配の方は『淡い色やシックな色』がその方の魅力をグッと出てきます。


    *入学式・卒業式 ・・・ 少し柄が小さめ『上品な柄』 がオススメです。

    季節的にも《桜柄》や【白味の入った柔らかい色】にされるのも良いですね✿

     

     
     
     
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    *七五三・お宮参り ・・・ “お子さんが主役”になりますので【大きすぎず・流れが綺麗な柄】にされるとバランスが良いです◎

    またお写真もたくさん撮ると思いますので、お子さんが着る『祝い着の色柄』に合わせて訪問着を選びましょう!
    祝い着と訪問着の《色味を合わせても》
            《あえて反対色にされても》写真映えします☆

     

    そのほか「お茶会」や「観劇・同窓会(パーティー)」にも訪問着は幅広く着用できます。

    どちらも【季節感を意識した】訪問着を選ばれるか、【季節を問わない柄】も着やすいです。

     

     
     
     
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    お祝いの席での訪問着には「金・銀糸を使った帯締めと帯揚げ」


    観劇やパーティーでの訪問着には「少し色味のあるもの」を入れてもよりお洒落な雰囲気になります。


     

    『着用シーンの幅広さ』や『豊富な色・柄』の訪問着。
    “選ぶ楽しさと着る楽しさ”どちらも兼ね備えた1枚ですね!


    華やかなお祝いの席でぜひ訪問着を選んでみてはいかがでしょうか…?

     

    最後までお読みいただき、ありがとうございました✿

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