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キモノノキホン・半幅帯

  • TPO&豆知識
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  • 2021/07/20

    浴衣に合わせる帯と言えば、半幅帯を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
    紬や小紋の着物に半幅帯を合わせて気軽に楽しまれている方もいらっしゃいますよね。

    最近では様々な半幅帯の結び方も増えていて、楽しみも広がっています。

    今回は半幅帯のキホンを簡単にご紹介いたします!

    半幅帯とは・・・?

    『半幅帯』という名前の通り、袋帯や名古屋帯の幅の約半分に作られている細い帯です。
    帯の中ではカジュアルな帯として分類されているので、浴衣はもちろん小紋や紬にも半幅帯を合わせることができます。

     

     
     
     
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    半幅帯は袋帯や名古屋帯の半分の幅 約15~17cm程でその見た目から『細帯(ほそおび)』と呼ばれることもあります。

    全体の長さに決まりはありませんが、一般的な半幅帯は3m60cm前後の長さがあります。
    最近では半幅帯の変わり結びなども増えたことから4mを超えるものも増えてきています。 長い分、ボリュームのある結び方ができるようになります!

     

    また、リバーシブルに仕立ててあるものが多く全体に柄も入っているので、1本の半幅帯で2通りの色柄を楽しめます!!

     

    半幅帯も素材は正絹だけでなく、麻・ポリエステル・木綿など様々です。
    正絹や木綿の半幅帯は緩みにくく、また通年使えるためオススメです。
    麻やポリエステルの半幅帯はお手入れがしやすい点が特徴ですが、麻のみ夏限定の素材なのでコーディネートを決める際には注意が必要です。

    細い紐から、おしゃれな半幅帯へ・・・

    時代とともに丸帯や袋帯が結びやすくなっていった変化のように、帯幅にも変化があったようです。
    昔は、半幅帯のような細帯が主流だったそうです。

     
     
     
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    歴史をたどると、平安時代までさかのぼります… このころの帯はもともとひも状のほうな細いものでした。


    これが江戸時代後期頃から少しずつ広くなり、装飾的な役割も加わるようになりました。 明治時代に入ってから、袋帯・名古屋帯の帯幅が標準の幅になったそうです。

     
     
     
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    その中で昔から変わらず、半幅帯はカジュアルな着物にピッタリの帯として人気です!

    半幅帯の結び方とアレンジ♪

    半幅帯は、名古屋帯や袋帯と違って帯結びがカンタンにできます! 着慣れている方も、きもの初心者の方も様々な半幅帯の結び方でさらに素敵な着姿に変身できます。



    ◆スタンダードな文庫結び

     
     
     
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    浴衣を着る時の半幅帯と言えば…この結び方ではないでしょうか? 羽根を1枚にしてスッキリも、写真のように2枚にしてボリュームを出しても…羽根の枚数や長さでいろんな雰囲気に合わせられます!

    ◆半幅帯でもお太鼓風に!

     
     
     
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    半幅帯の結び方を少し変えるだけでお太鼓風に!!カジュアルな装いですが、少し品もある着姿になりますね。
    写真のように両面を出す結び方だとオシャレです。

     

    ◆簡単にできる!華やかな帯結び

     
     
     
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    振袖などで使う『三重仮紐』を使うと、簡単にふわっとした結び方ができます!
    長さのある半幅帯だとその分、羽根も多く作れるので可愛らしい印象になります♪

     

     

     
     
     
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    最近では半幅帯の端を蛇腹に畳んで巻くだけの『結ばない』結び方も人気だそうです…!!

    普段とちょっと違った結び方も、ぜひ挑戦してみてください♪


    今回は半幅帯についてご紹介いたしました。
    時代の移り変わりとともに着物や帯もすこしずつ変わっていった経緯を見ると、当時の人にとっての着物がとても身近だったように感じますね。

    現代でも半幅帯は夏のシーズンの浴衣だけでなく、普段着感覚の着物に合わせて…1年を通じて楽しんでいただけます。
    ぜひ普段着や気軽なお出かけなどのコーディネートで半幅帯も合わせてみてはいかがでしょうか?

     

    最後までお読みいただきありがとうございました✿

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